【生活騒音”デシベル”の解説】生活騒音vsノイズキャンセリングイヤホン

電車内の騒音、交通量の多い道路の騒音、掃除機など家事の騒音。

避けられない生活騒音による頭痛やイライラ、ストレスを受けて生活する人が多いのではないでしょうか。

大きい騒音に晒され続けると知らず知らずに大きなストレスを溜め込んでしまうものです。

生活騒音をノイズキャンセリングイヤホンで打ち消すと、騒音に起因する精神的なストレスや頭痛などの身体的ストレスが軽減します。

ノイズキャンセリング機能の解説と、生活騒音の解説。

そして、ノイキャンイヤホンでどのくらい静かになるか?

私が愛用するオススメのノイズキャンセリングイヤホン「ソニー|WF-1000XM3」での独自の音測定の結果を踏まえ、解説します。

そして最後にオススメのイヤホンと、アップルAirPodsなど人気商品との比較、まとめます。ぜひ最後まで読んで行ってください。

目次

生活騒音の解説|騒音レベル「dB」”デシベル”とは

私たちの身の回りに存在する騒音について、目安が環境省で公開されています。

特に記載がなかったが、私たちの身の回りに存在する騒音についても、筆者測定しましたので合わせて参考ください。

騒音値の単位の説明から詳しく説明していきます。

生活騒音一覧|電車や道路の騒音、会話や人の歩く音、デシベル値一覧

騒音レベルは”デシベル”単位で音の大きさが数値化されます。とはいえ、数値を見てもピンと来ないと思います。

騒音の目安について環境省ホームページにまとめられていますので、一部引用します。デシベル値がどの程度の騒音なのかイメージが湧くと思います。

生活騒音については、携帯の騒音計アプリでの測定を追記しています。

表1 騒音の目安

スクロールできます
騒音レベル騒音の目安
(一部リンク引用)
生活騒音の目安
(筆者加筆)
70〜80
デシベル
✈️ 航空機の機内
🚗 幹線道路周辺     🚃 在来鉄道の車内
😀 会話
フードプロセッサー
掃除機
食器洗い
60〜70
デシベル
🚌 バスの車内
🍴 ファミリーレストランの店内
キッチンの水流音
旋風機(強い)
50〜60
デシベル
💰 銀行の窓口周辺    🌊 海辺
📚 書店の店内
🏢 高層住宅地域(昼間)
料理
テレビ(3m)
森の川辺
40〜50
デシベル
🎨 美術館の館内     🗻 山村の田畑
📖 図書館の館内     🏠 戸建住宅地(昼間)
🏢 高層住宅地域(夜間) 😗 ささやき声
電子レンジ
エアコン
30〜40
デシベル
             🏠 戸建住宅地(夜間)
🏨 ホテル室内
食洗機
扇風機(弱)
環境省_一般環境騒音について より一部引用 https://www.env.go.jp/air/ippan/index.html

※一般生活において30デシベル以下は人の耳にとってほぼ無音です。

フードプロセッサーや掃除機などは騒音が大きい上に、身近で動かすので、70〜80デシベルとかなり大きい騒音になっていました。

騒音レベルの数値はともかく、騒音の目安の順序を比較すると騒音の大きさのイメージがつくのではないでしょうか。

騒音が大きい環境だと、頭痛持ちの方や体調が悪い時などは強いダメージになります。

ノイズキャンセリング機能による消音効果|どの程度音が小さくなるか比較検証レビュー

生活騒音の測定結果

生活騒音測定の方法を示しておきます。

音の大きさは、発生源との距離に関係しますので、あくまで筆者の一般生活での距離感での騒音値となります。

測定対象の能力のばらつき、家庭環境などばらつき要因は多いので、目安として見てください。

【騒音測定条件】
携帯アプリ:デジベルXーdBAデシベルテスターで10秒測定
10秒の測定の内で、平均値、最小値(MIN)、最大値(MAX)をそれぞれ表示

表2 騒音レベル測定結果

生活騒音dBA(MIN)dBA(平均)dBA(MAX)
キッチン水流音_距離0.7m58.263.565.2
キッチン食器洗い_距離0.7m62.570.189.5
キッチン食洗機_距離0.7m34.437.939.4
キッチン換気扇(強)_距離1m46.855.362.1
電子レンジ_距離2m42.447.349.1
電子レンジ_作動音_距離2m72.2
扇風機(弱)_距離2m32.232.834.3
扇風機(強)_距離2m46.855.362.1
テレビ_距離3m31.246.357.2
会話_距離1m38.258.367.4

生活騒音には大きく分けて2種類の音があります。

①安定した音:水流音や電子レンジの音など音の大きさがあまり変化しない音。

②脈動する音:食器洗いやテレビの音など、音の大きさが大小変化する音。

一般的に、安定した音はノイズキャンセリングしやすく、脈動する音はノイズキャンセリングし難いです。

ノイズキャンセリングしやすい騒音、しにくい騒音

前記の通り、30デシベル以下は人間にとってほぼ無音です。

ノイズキャンセリングで10〜20デシベル音が小さくなると想定すると、40デシベル以下の音は、ほぼ聞こえなります。

しかしながら、音の種類にはノイズキャンセリングしやすい音、しにくい音があります。

騒音が”安定した音”か、”脈動する音”かにより、ノイズキャンセリングしやすい音、しにくい音になります。

”安定した音”の方が、ノイズキャンセリングの効果が高いです。扇風機やエアコン、食洗機などの音はある程度音が大きくても、音が安定しているので、ほとんど気にならなくなります。

ノイズキャンセリングイヤホンの効果

測定条件と同じシチュエーションで、ノイズキャンセリングイヤホンを付けて、生活騒音を聴き比べました。

【騒音観測条件】
ノイズキャンセリングイヤホン:ソニーWF-1000XM3

観測者:筆者(42才、男、2021年健康診断において聴覚検査異常なし)

【結果】

騒音が10〜20デシベルくらい静かになる印象

測定した騒音レベルに対して、ノイズキャンセリングイヤホンを装着すると、音が10〜20デシベル小さくなる印象です。

表1の項目の気になる音が1段〜2段階下がる効果と思ってください。とても魅力的でしょう。

具体的なシチュエーションに落とし込んで例えます。

ノイズキャンセリングイヤホンの効果(体感)
  • 食器洗いや掃除機かけも海辺や森の川辺のレベルに軽減
  • ✈️ →🚌 :航空機の機内が、バスの車内のレベルに軽減
  • 🚃 →📚 :電車の車内が、書店の店内のレベルに軽減
  • 🍴 →📖 :ファミリーレストランやカフェの店内が、書店や図書館の館内に早変わり
  • 📚 →🎨 :書店の店内が、図書館の館内や家の中の静けさに早変わり

静けさを楽しむ…周りの騒音をノイズキャンセリングで消音して、家事や仕事、勉強ができる

小さな音量で音楽を楽しむ…周りの騒音をノイズキャンセリングで消音するので、小さな音量で音楽が楽しめる

今回検証に使ったノイズキャンセリングイヤホンは、ソニーワイヤレスノイズキャンセリングイヤホンWF-1000XM3です。

2019年発売モデルで、購入から3年経ちます。

3年間使い続けていますが、充電の劣化は感じません。使用頻度が少なければ、前回いつ充電をしたのか忘れるレベルです。

ノイズキャンセリング機能の状態で24時間(ケースがフル充電の場合)使用可能なので納得の結果だと思います。

同じSONYの最新機種LinkBuds S(4.8g)に比べると、WF-1000XM3(8.5g)と重く、サイズが大きいですが、

適切なイヤーピースを装着すれば、しっかり耳にフィットして普段使いでは外れることありません。

実際に家事や仕事などで使用する際は問題はさほど感じたことはありません。

軽いランニング程度にも使用しています。

運動の度合いによってはフィット感が不安になります。イヤーピースが汗で濡れて、激しい振動を繰り返した時は、緩むことがありました。

ランニングやスポーツ、ジムでも 使用したい場合、よりコンパクトな機種、WF-1000XM4(7.3g)やLinkBuds S(4.8g)が優位ですね。

製品サイズ、重量が気になるかどうかは用途次第。

家事や仕事、通勤などの活動は歩行ではWF-1000XM3で問題を感じたことはありません。

ノイズキャンセリングイヤホンとは?簡単解説

ノイズキャンセリングイヤホンは私たちを取り巻く騒音、音を文字通りキャンセル(打ち消し)してくれます。

どの様に音を打ち消すか、知るためにはまず音の性質を知る必要があります。

音が伝わる仕組み

音は空気を振動させる力”音波”として発せれます。

この空気の振動が耳の奥の鼓膜にとどいて振動させる事により音を感知します。

音を消したい場合この空気の振動を遮断すれば良い訳です。

耳栓などで耳を塞ぐと音が小さくなるのは、外の騒音と鼓膜の間に空気以外の物体で塞ぐことにより、空気の振動が伝わり憎くなるからです。

いわば空気の振動を鼓膜の手前で邪魔するイメージです。

ノイズキャンセリング機能の仕組み

なぜ、ノイズキャンセリングイヤホンが耳栓よりも音を小さくする事が出来るのか?

その理由は、先ほど説明した『音=空気の振動』にあります。

耳栓は空気の振動を邪魔して音を小さくしますが、ノイズキャンセリング機能の場合、音を積極的に打ち消します

音(空気の振動)が大きな波として襲ってくると、同じくらい大きな波をぶつけ返して、空気の振動を無効化してくれます。

こうして、ノイズキャンセリング機能を使えば、耳に届く音が小さくなるという訳です。

ノイズキャンセリング機能の便利な2つの用途

機能① 騒音を抑えて静かな環境をつくる|ストレス低減

ノイズキャンセリング機能のあるイヤホンは、ノイズキャンセリング機能のみでも楽しむ事が可能です。

・ストレス軽減

余計な騒音を取り除いてくれるノイズキャンセリング機能を使えば、騒音が気になってイライラすることもありません。

・静かな環境で没頭する時間を作る

どこでも静かな自分の世界に入る事が出来て、勉強や仕事の効率を高めてくれます。

趣味や家事や瞑想など没頭して作業をする際にも効果を発揮します。

だんな

電車内での騒音も大幅に軽減するので、音楽を聴かない場合でも効果を感じるよ。職場の騒音もシャットアウトできるよ!

奥様

子供が学級閉鎖でリモート授業になった時でも、テレワークに集中出来るね

機能②騒音を抑えて音楽を楽しむ|癒し効果

当然、音楽や動画を楽しむ際もノイズキャンセリング機能は活躍します。

ノイズキャンセリング機能を使えば余計な騒音を打ち消してくれるので、音楽がよりクリアに聴こえる様になります。

・臨場感のある音楽や動画を楽しむ

ノイズキャンセリング機能をONにした状態で音楽を流せば、周りの音を消した状態で音楽だけを耳に届けれくれます。

余計なノイズがなくなるので臨場感を味わって音楽を楽しむ事ができます。

ノイズキャンセリング機能を使えば、騒音が消えて音楽のみの音を楽しむ事ができます。

・小さな音で音楽や動画を楽しむ|耳に負担をかけない

ノイズキャンセリング機能により騒音を打ち消してくれるので、小さい音量で音楽を楽しむことができます。

掃除機をかけている際の騒音や、食器洗いの際の水流音など、大幅に低減してくれます。

家事のガジェットといても大活躍です。

だんな

食器洗いの際の水の音もしっかり消してくれるね

奥様

掃除機をかける騒音もすごく小さくなるよ!

騒音レベルの目安を踏まえて、どの程度の環境変化が期待できるのか、家事ガジェットとしてオススメの理由をまとめます。

実際にノイズキャンセリング機能がどのくらい音を小さくしてくれるか。

まずは騒音の大きさの基準”デシベル”から簡単に解説していきます。

代表的なノイズキャンセリングイヤホン|比較レビュー

項目ソニーWF-1000XM3ソニーWF-1000XM4Apple AirPods
音質ハイレゾ級 高音質ハイレゾ音質ハイレゾ音質
充電時間約1.5時間約1.5時間
充電連続6時間再生可能連続8時間再生可能連続4.5時間再生可能
付属ケースでの充電考慮付属ケースで3回充電
合計24時間再生可能
付属ケースで2回充電
合計24時間再生可能
連続24時間再生可能
急速充電10分で90分再生可能5分で60分再生可能5分で60分再生可能
通信方法Bluetooth5.0Bluetooth5.2Bluetooth5.0
重量8.5g7.3g5.4g

ソニーWF-1000XM3

今回騒音判定に使用したモデル、ソニーWF-1000XM3。

ノイズキャンセリング機能が優秀で、余計なことを考えずに仕事や勉強、家事に没頭できます。

耳に装着するとすぐに起動して使い勝手も非常に良いです。

ノイズキャンセリングとアンビエントサウンドの切り替えもワンタッチなので、周囲の音が聞きたい時も取り外しする事なく状況に対応出来て便利です。

ノイズキャンセリング機能で遮音している時は、物音などは聞こえません。人から話しかけれても気が付かないレベルです。肩を叩かれてビクッとしてしまった事が1回や2回ではない。

使い始めてから、家事、読書、仕事に集中出来る様になりました!

ソニーWF-1000XM5

ソニーWF-1000XM5の後継機。コンパクト化しておりデザイン、サイズ面でも魅力が増しています。

後継機のWF-1000XM5は小さくなり、重量も34%も軽減されています。

WF-1000XM3は激しい動きをするとずれてくる事がありますが、軽くなればその心配も減ります。

また、ノイズキャンセリング効果が40%向上とあります。静音性が飛躍的向上です。

表1の騒音レベルが2段階ほど下がる効果が安定的に見込めると考慮すると、素晴らしい機能です。

Apple AirPods Pro

Apple AirPods Proも定番ですね。

ノイズキャンセリングイヤホンとしてスマートです。

小さく、防水性も高い。運動時にも使用できます。ランニングなど運動する際は、イヤホンのフィット感と軽さが快適性を左右します。

AirPodsはイヤーチップのフィット感もスマホで確認できます。耳に入れるイヤーチップの装着性って、どれが正解は分かり難いんですよね。

きちんと耳にフィットしているか、イヤホン側で判断して助言くれるのはありがたい。

まとめ|メリットとデメリット

音楽再生用としてもノイズキャンセリングによる耳栓用としても使えるので、家事がはかどること間違いなしです。

音楽を楽しむだけではもったいない。家事のガジェットとして最高です。

また、普段イヤホンで付けて音楽を楽しんでいる人も、ノイズキャンセリング機能が付くと必要以上に大きな音にする必要がなくなるので、騒音に対抗して耳や頭が痛くなるほど音を大きくしないでも、音楽を楽しめるのでオススメです。

メリット|静けさを楽しむ

紹介したイヤホンは、いずれもノイズキャンセリング機能だけで使用可能です。

ちょっとした物音をストレスに感じる方は確実にストレスが減ります。

ノイズキャンセリング機能で静けさの中で生活するメリット。

  • 隣人の話し声や歩く音などの生活騒音の、車の通る音などが圧倒的に静かになる。
  • 生活騒音の、車の通る音などが圧倒的に静かになる。
  • 家電の音、冷蔵庫やエアコン、扇風機などの音がほぼ聞こえなくなる。
  • 通勤電車での騒音、人混みのザワザワした音、などのストレスにさらされる環境での静穏化

メリット|音楽を楽しむ

  • 騒音の少ない音楽を楽しむ
  • 掃除機など大きな騒音を出す家電を使用するときも音楽を楽しめる
  • 小さい音量でも音楽がクリアに聞こえるので、耳や頭が痛くならない

生活騒音とノイズキャンセリングイヤホンの効果について、まとめた記事もあるので参考ください。

デメリット・注意点|自転車運転や危険作業では使わない

騒音を小さくする効果はありがたいですが、一方で音は状況判断する大切な感覚です。

車や自転車運転時の装着、危険作業などの際の使用はやめましょう。

デメリット・注意点|イヤーピースの耳に入れるのが苦手な人にはヘッドホンタイプ

耳にイヤホンを入れるのが感覚的にとても嫌いな人も多いです。

そもそもイヤホンがダメ。そういった方がノイズキャンセリングの静音性を楽しむにはヘッドホンタイプです。

ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドホン WH-1000XM5などは評判ですね。

デメリット・注意点|そもそも耳を覆うのが嫌ならネックスピーカー

イヤホンは苦手、子供が小さいのでノイズキャンセリング機能は使えない、といった場合はネックスピーカーもおすすめです。状況によって使い分けると便利です。

正しく活用すれば、ストレスを軽減し、家事を楽しむ事が出来る、良い事ずくめです。

ではまた。

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