電動コーヒーミルでコニカルカッター式、またはフラットカッター式として人気の2機種の比較。
手挽きコーヒーミルで入れたコーヒーの美味しさに目覚め、毎日美味しいコーヒーを飲みたい。と思って課題になるのが、手挽きの手間です。
毎朝、豆から淹れたコーヒーが飲みたい!
毎朝コーヒーミルを手挽きする時間はない!
そう思って、購入した電動コーヒーミル。
・ボダム ビストロ
・メリタ フラットカッターディスク グラインダー
どちらも人気の電動コーヒーミルです。
紆余曲折あり、2台購入してそれぞれ使い勝手を楽しんでいます。
実際に使って分かった扱いやすさや、メンテナンス性、比較レビュー。
電動コーヒーミルを選んだ基準|手挽きコーヒーミルと同等の美味しさを追求
最初は手動式コーヒーミルを購入しました。
コーヒー豆をカリカリと小気味よく挽くと、良い香りに包まれます。
これからコーヒー淹れて飲むんだ。という気持ちが徐々に高まります。
手挽きならでは、コーヒー豆を挽く楽しみがあります。
でも、時間がかかります。毎朝コーヒーを飲みたい、なんならボトルに入れて職場でも飲みたい。
そのためには大量にコーヒー豆を挽く必要がある、と欲が湧いてくると手挽きコーヒーミルは時間と手間がネックになってきます。
最初のコーヒーミル|HARIO(ハリオ) 手挽きコーヒーミル セラミック スリム MSS-1TB
手挽きコーヒーミルの定番、HARIOハリオ手挽きコーヒーミルを使っていました。
手挽き式の主流であるコニカルカッター方式です。取り扱いが簡単で、分解掃除も簡単。
電動コーヒーミルを選ぶ|電動ミルの種類は大きく分けて4種の方式がある
コーヒーミルの種類は4種あります。それぞれ、コーヒーを挽く構造を表しています。
- ブレードグラインダー
- コニカルカッター
- フラットカッター
- ロールグラインダー
ロールグラインダー式は業務用などに使用されており、市販のコーヒーミルはブレードグラインダー、コニカルカッター、フラットカッターの3方式です。
ミルの方式による美味しさの差
比較する2機種はコニカルカッター式とフラットカッター式です。
ブレードグラインダー式が一番安価なのですが、その分コーヒー豆が均一に挽けません。
粒の大きさが均一でないと、いつも同じ美味しさにコーヒーを淹れることが出来無いこと。
微粉が多く出来てしまうと、雑味など手挽きコーヒーミルより美味しさが劣ってしまう可能性があります。
手挽きコーヒーミルと同等の美味しさを目指すのであれば、コニカルカッター式かフラットカッター式になると思います。
購入レビュー「ボダム ビストロ」と「メリタ フラットカッターディスク グラインダー」
コニカルカッター、フラットカッターの比較的廉価な2機種として、以下の機種を選択しました。
「ボダム ビストロ」、「メリタ フラットカッターディスク グラインダー」です。
どちらも10,000円以下で購入出来るお手頃機種です。
比較①主要スペック
主要スペックを比較。どちらの機種も、粗さの好みを探るには十分の分解能があります。
タイマーは「ボタム ビストロ」が短いですが、家庭で淹れる程度の量(多くても4杯程度)であれば、十分な時間です。
両機種ともに、所定の最大タイマー時間を運転後は、数分間の運転停止を推奨しています。モーターが熱くなってしまうみたいですね。
「ボダム ビストロ」|主要スペック
・コニカルカッター方式
・サイズ:幅17.8cm(本体のみ11.5cm) × 奥行き16.3cm × 高さ27.5cm
・フレンチプレスからエスプレッソまで、粗さは12段階の調整が可能
・5〜20秒のタイマー付き。
「メリタ フラットカッターディスク グラインダー」|主要スペック
・フラットカッター方式
・サイズ:幅9.7cm × 奥行き16cm × 高さ25.5cm
・粗さは17段階の調整が可能
・8〜60秒のタイマー付き。
比較②騒音レベル
カッター方式の差を考慮してかわかりませんが、「メリタ フラットカッターディスクグラインダー」の方が高速回転、騒音も高音の傾向です。
所詮運転時間は10〜15秒程度なので、騒音の音質の差は気になりません。
「ボダム ビストロ」|騒音レベル
・低音
「メリタ フラットカッターディスク グラインダー」|騒音レベル
・高音
比較③コーヒー粉受けからコーヒーフィルターへの投入しやすさ
私はペーパーフィルターでコーヒーを淹れる場合、コーヒー粉受けから直接コーヒードリッパーに投入してしまいます。
使用しているコーヒードリッパーはHARIOハリオV60。王道のコーヒードリッパーです。
ドリッパーの上側の広さは11.5cmです。
「ボダム ビストロ」|コーヒー粉の投入しやすさ
・コーヒー粉受けの大きさ:直径8cm
ハリオのコーヒードリッパーV60の広さ11.5cmに対して、小さめなのでコーヒー粉を真ん中に入れやすい。
形状自体も円筒形なので中央に集まりやすいです。
「メリタ フラットカッターディスク グラインダー」|コーヒー粉の投入しやすさ
・コーヒー粉受けの大きさ:幅9.7cm
ハリオのコーヒードリッパーV60の広さ11.5cmに対して、余裕がないためコーヒー粉をこぼしやすいです。
形状もほぼ直方体なのでコーヒー粉を真ん中に狙い難い。
静電気でコーヒー粉受けの壁面にコーヒー豆がはりついているので、逆さにして容器を叩くとコーヒードリッパーの外にコーヒー豆が飛散してしまいます。
比較④コーヒー粉受けの掃除し易さ|容器の形状、エッジ、角の有無
コーヒー粉受けの容器の形状を見ての通り、「ボタム ビストロ」は素直な円筒形なので洗いやすいです。
ある程度肉厚もあるので、洗いやすいコップといった趣き。
「メリタ フラットカッターディスク グラインダー」の容器は、角張っており、エッジが多く洗いにくいです。
洗っていると角に手が引っかかって痛い!
このコーヒー粉受けの容器の角の洗い難く、角が多くて触った時の痛い。個人的に苦手なポイントでした。
「メリタ フラットカッターディスク グラインダー」は洗う時に手が痛い!
「ボダム ビストロ」|コーヒー粉受けの掃除のし易さ
・容器はガラス製に肉厚で素直な円筒形状。口広の湯呑みのような形状で洗うのがとても簡単。
「メリタ フラットカッターディスク グラインダー」|コーヒー粉受けの掃除のし易さ
・容器はプレスチック製で薄くて、角が多い。洗いにくいし、角の部分に手を引っ掛けると痛い。
比較⑤ホッパーの掃除のし易さ|容器の形状、分解性
ホッパーの構造をそれぞれ大きな差があります。
「ボタム ビストロ」はホッパーが外れる構造になっていて洗いやすいです。
「メリタ フラットカッターディスク グラインダー」は本体とホッパーが一体になっていて水洗いができません。
「ボダム ビストロ」|ホッパーの掃除のし易さ
・ホッパーが外れて掃除しやすい。水洗い、丸洗い可能。
・コニカルカッターも外して掃除可能。
「メリタ フラットカッターディスク グラインダー」|ホッパーの掃除のし易さ
・ホッパーが本体の一体で掃除し難い。水洗いが出来無いので、ハケなどで掃き掃除する程度。
・ブレードカッターは分割、掃除可能。
まとめ|能力比較とオススメポイント
これまで説明したコーヒーミルの特徴まとめです。
項目 | ボダム ビストロ | メリタ フラットカッターディスク グラインダー |
---|---|---|
ミル方式 | コニカルカッター方式 | フラットカッター方式 |
本体サイズ | 幅17.8cm(本体のみ11.5cm) × 奥行き16.3cm × 高さ27.5cm | 幅9.7cm × 奥行き16cm × 高さ25.5cm |
粗さ調節 | 12段階 | 17段階 |
タイマー | 5〜20秒 | 8〜60秒 |
騒音 | 低音 | 高音 |
粉受けサイズ | 直径8cm | 幅9.7cm |
粉受け形状 | 円筒形 | 円柱形 |
粉受け容量 | 約100g | 約200g |
粉受け特徴 | そのため、粉が落ちやすい | 粉受けがガラス製で静電気が発生し難い粉受けがプラスチック製で静電気で粉が内側に貼り付きやすい。そのため、粉が内部に残りやすい |
コーヒーホッパーの掃除性 | コーヒーホッパーが外れるので洗いやすい。衛生的。 | コーヒーホッパーが本体と一体で掃除し難い。 |
コーヒーミルの実力として、両者に大きな差はありません。
両方とも、十分美味しいコーヒーを淹れるのに十分なミル性能を有しています。
取り扱い性で大きな差があると感じました。
コーヒー豆が均一性、手入れのし易さ、毎回淹れる分の挽くのにオススメ「ボダム ビストロ」
毎日、毎回飲む分のコーヒー豆を挽くのに適しています。
少量のコーヒー豆を挽くのにちょうどよい取り扱い性になっているんですね。
「ボタム ビストロ」は毎日使っても苦にならない工夫がいっぱいでオススメです。
・毎回、挽きたてのコーヒー豆を淹れるために、少量挽くのに最適。
・挽いたコーヒー豆をそのままコーヒードリッパーに入れやすいコンパクトな設計。
・ホッパー、コーヒー粉受けが洗いやすい。こまめに洗って衛生的に保てる。
コーヒー豆を大量に挽く、細かい粒度設定にこだわって挽くのにオススメ「メリタ フラットカッターディスク グラインダー」
コーヒー粉受けのサイズが大きく、連続運転時間も長いので、一度に大量のコーヒー豆を挽くのにオススメ。
「メリタ フラットカッターディスク グラインダー」はある程度のストックを定期的に作るのにオススメです。
・一度に多くのコーヒー豆を挽ける。
・粒度設定がボタムより細かく、ダイヤルのクリック感が強い。設定粒度が安定するポイントになっている。
・フラットカッター方式で最安価クラス。電動ミルとして入手しやすい。
メリタの 「フラットカッターディスク グラインダー」の方がボタム製「ビストロ」より安価の傾向があります。
コーヒーは同等に美味しい豆が挽けます。
毎日使うならボタム「ビストロ」、一度に大量の豆を挽くなら「メリタ フラットカッターディスクグラインダー」
毎日、少量のコーヒー豆を挽いて楽しむのであれば、ボタム「ビストロ」の方がコーヒー受けを綺麗に保ててメンテナンス性が良好。
毎日コーヒーを淹れるのであれば、絶対に電動コーヒーミルは欲しい。そしてオススメはボタム「ビストロ」!
コニカルカッター方式、ブレード方式に拘った電動コーヒーミルを試してみたい。
大量にコーヒー豆を挽いて、コーヒーを淹れたい時に備えておきたい。そんな人には「メリタ フラットカッターディスクグラインダー」がオススメです。
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