『魔女の宅急便』は娘を持つ親には感動が多い映画です。
特に父親の方は、自分の娘に重ねてみてしまうと感動しっぱなしです。
冒頭の高い高いをする名シーンの会話を振り返って、娘と父親の関係について書かせてもらいます。
娘と良い関係を結びたい。娘とのコミュニケーションを維持したい。夢中になれるものに挑戦する時は後押ししてあげたい。
と願う気持ちは、娘を持つ父親であれば誰しもあると思います。
『魔女の宅急便』はそういった父親と娘の別れのシーンから始まります。
キキのお父さんの名前はオキノ
キキの父親の名前はオキノです。キキの旅立ちが決まった日、急いで知り合いに電話で報告するシーンがあります。
その際に「オキノです」と名乗っていますね。
魔女の宅急便 キキを父親(オキノ)が高い高いする名シーン|会話の全セリフ
冒頭のシーン、キキが修行に旅立つ日を決め、母親に魔女の服を着せてもらう。
初めて魔女の服に袖を通したキキが、父親に報告するシーンです。















どれ、私の小さな魔女を見せておくれ






母さんの若いころによく似ている






おとーさん、ねえ高い高いして!小さい時みたいに






よーし
~高い高いをして、抱きしめる~






いつの間にこんなに大きくなっちゃったんだろう。
うまく行かなかったら、帰って来ていいんだよ。






そんなことにはなりませんよーだ!






いい街が見つかるといいね。






うん
とても良いやりとりです。
娘の成長に目を細め、娘を信じて好奇心の向かう先へ送り出してあげたい。
そして、帰る場所はいつでもあると伝えてあげたい。
『母さんの若いころによく似ている』と、さりげなく奥様への愛情も表現しているあたりもニクイ。
そして旅たち、どうにか風にのってホウキで飛ぶキキがラジオをつける。
映画開始5分、主題歌『ルージュの伝言』が流れて来る・・・
すでに見ている父親はみんな号泣しています。
冒頭のシーンで見ている父親は皆、キキに娘の姿を重ねて映画を楽しみます。まさに家族みんなんで楽しめる映画ですね。
キキと父親のエピソード
魔女の宅急便で、父親と登場シーンは最初にちょっとだけです。キキと父親の関係性が分かるエピソードは2つです。
① 家族でキャンプ
翌週キャンプに行く為、道具を借りてくる。キキが急遽修行の旅に出ると言い、大慌て。
② 父親のラジオ
キキが旅の友に持っていくラジオは父親から貰ったもの。普段からキキが持ち出していて使っていて、最後にはとられる。
エピソード①家族でキャンプ




家族で自然を満喫し、時に不自由な生活を共に過ごし分かち合うことで絆を深めます。
キキも父親も共にテントを立て、薪を拾い、火をおこし、料理をして絆を深めたのでしょう。
13歳になったらキキが修行に行くことは、生まれた時から決まっていることです。
父親は、一緒にいられる期間いっぱいの思い出を育んだのだろうと、思いが巡ります。
エピソード②ラジオ




魔女の宅急便ではラジオから『ルージュの伝言』など素敵な音楽が流れてきます。
音楽を共に楽しむなど共通の趣味があると、話題も増えて会話も盛り上がります。
父親と娘という関係と同時に、互いの趣味や意思を尊重し合う事で良い関係が築かれてきたと想像が膨らみます。
キキが両親に愛されて暮らしていたことが色々なエピソードから浮かんでくる
ご存知の通り、物語は魔女の修行として単身で故郷を離れた街で1年間過ごすキキの出会いと成長を軸に進行します。
街の生活でも親の教えを生かして良い人間関係をつくっていきます。
例えば、修行の地に選んだ街に降り立った際に、母親の言いつけを守り笑顔を絶やさない様にしていたシーン。
キキの素直さが出ていてとても微笑ましいです。
また、仲良くなったおばあさんの料理を手伝う事になり、かまどに火を入れたときにおばあさんに褒められるシーン。






お母様の仕込みがいいのね、手際がいいわ
私はこのシーンも大好きです。
キキの両親は13才になった時に修行へ送り出す事を考えて、生活に必要な教育をしっかりしていた事が分かるシーンだと思います。
キキが身につけている優しさや、気丈さに、父親と母親の愛情を感じることが出来ます。
娘の成長を考える
現在、私の娘は小学校1年生です。まだまだ、甘えん坊で可愛い限りです。
キキくらい大きくなっても、映画の様に甘えて欲しい。父親は皆そう思うハズです。
ただしいつまでも目に届くところで見守ることは出来ません。
大きくなるにつれて、新しい人間関係に飛び込む機会が訪れます。
そのたびに不安と期待で胸がいっぱいになっているかと思います。
楽しんで欲しいと願いますが、悩んでいたらキキの父親と同じセリフを言ってあげたいです。






いつの間にこんなに大きくなっちゃったんだろう。
上手くいかなかったら、帰ってきていいんだよ。






そんなことにはなりませんよーだ!
出来れば節目節目に繰り返し言いたいです。
中学校入学の際にも言いたい。
高校入学の時にも繰り返し言いたい。
大学入学や就職などで家を出るときには絶対に言いたい。
そう考える父親は私だけではないはずです。
その為にも、娘が大きくなっても親子で向かい合える様にしっかりと成長を見守っていきたいと思います。
まとめ|娘と一緒に遊んでいられる期間に思い出をたくさん作っておきたい
娘を出来るだけ長く、近くで見守りたいという気持ち、
いつまでも甘やかしたいと思う気持ち、
それが出来なくなった時にちゃんと自立した生活出来るように育ててあげたいと思う気持ち。
魔女の宅急便を見ていると、そんな気持ちが湧き上がり、感動と同時に考えさせられます。
私たちの子供も13歳になれば中学生になります。そうすると学校に部活、子供どうしの遊びで忙しくなってくるといいます。
一緒に遊んでいられる期間はあっという間に過ぎると良います。
それまでに、寝食を共にして、いっぱい遊んで、思い出を育んでおきたいですね。
また娘と見返したい名作であると、改めて思いました。
娘との思い出作り|娘の髪を結って親密度を増す
髪を結ぶのを母親に任せるのはもったいないです。髪を結ぶということは、頭を、髪の毛を愛でるということです。
娘との思い出作り|一緒に遊ぶ
無心になって一緒に遊ぶのは、当然良い思い出になります。
自分が小さい頃にやった遊びを共有するのはオススメです。童心に帰れて、自分の親との思い出も思い出して懐かしい気持ちになります。




娘との思い出作り|旅行や食事に出かける
旅行や外食の思い出も残りますよね。大きくなると一緒に出かけてさえくれなくなるかもしれません。
仕方がないかもしれませんが、だからこそ一緒に出かけられるうちは貴重な期間です。
喜んで付いてくれるうちに、思い出に残るようなレストランに行こうか・・・
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