エアコンのリモコンが効かない!家でも出来た修理の事例解説|不具合要因確認の4ステップ→ダメもとでトライの修理事例

突然、エアコンがリモコンで操作できなくなりました。暑い夏に向けて、絶望的な気持ちに襲われました。

色々と調査した結果、無事治りましたのでご参考ください。

電子回路異常が原因だったと思っていますが、特に電子回路を修理などはしないで無事動くようになりました。

エアコン買い替えを回避できたので、同様ケースの方には参考になるかもしれません。

※エアコンは基本的にパネルや基盤の分解を免責事項としていますのでご注意ください。

目次

お客様サポートのガイダンス|リモコンで操作できない時の4ステップ

エアコンメーカーのホームページに故障診断があります。

”リモコンで操作できません”というページがしっかりあり、点検項目あげてくれていたので一通り試しました。

1.エアコン本体に問題がないか確認

  • 異常ランプが付いていないか? → なし(目視確認)
  • エアコン本体に電源が入るか? → 入る(応急運転スイッチで確認、手動で運転可能)

手動の応急運転スイッチであれば運転が可能であることがわかりました。

だんな

手動ですが、運転することが分かり安堵しました。

2.リモコンに問題がないか確認

  • リモコンの電池が切れていないか? → 問題なし(交換、リセット操作をしても反応なし)
  • リモコンの信号送信がでているか? → 問題なし(スマホで見るなど方法あり)

リモコンから信号が出ているか確認する方法

リモコンの信号は赤外線のため、スマホで動画撮影すると光って見えます。

メーカー取説などでも推奨の方法です。

複数のリモコンで運転可否を確認する方法

同じメーカー製のエアコンが複数設置されている場合、異常ない方のエアコンのリモコンを使ってみる方法も有効です。

同じメーカーのリモコンは運転モードなどは共用できることが多いです。

①正常なリモコン→動かないエアコンに向かって運転ボタンを押す。

②動かないエアコンとセットのリモコン→正常なエアコンへに向かって運転ボタンを押す。

今回の私の事例では①は反応せず。②は正常に運転可能。

この事から、リモコンは異常がなく、エアコン本体が悪いことがわかってきました。

我が家は、リモコンが壊れた場合、共用できるために同じ会社のエアコンを購入しています。(その他理由もありますが。)

3.使用環境の確認

  • リモコンと受信部との間に遮蔽物がないか? → なし(間近でリモコン操作しても反応なし)
  • リモコン受信部に強い光が当たっていないか? → なし(夜間、昼間にかかわらず反応なし)
  • 電子点灯型の照明器具がないか? →問題なし(照明の有無にかかわらず反応なし)

エアコン本体側の受信部にゴミや埃が付いていないか疑い、掃除しましたが効果なし。

エアコンの至近距離からリモコンの運転ボタンを押しましたが反応ありませんでした。

4.1〜3に該当しない場合、販売店か修理相談窓口に相談

ホームページのサポートは1〜3までです。いずれにも該当がない場合、エアコン本体に異常があると推定され、販売店かメーカー修理相談窓口への相談を推奨されています。

保証期間であれば原則無料。(無料非対象となる故障もあります。)

保証期間経過後であれば有料。

修理サービス料(技術料+部品代) + 出張料(3850円税込) ※日立の場合

上記の異常確認で問題なかった場合、電子素子の異常として部分的な基盤交換などになると考えられます。

室内受光基板の交換料金は約22,000円〜24,000円です。
(設置場所が特殊であれば約33,000円〜35,000円)

基板が原因だったとしても、古いエアコンで交換部品の在庫がなければ、買い替えを助言されて出張費とられるだけ、という可能性もあります。

室内機受光基板の確認①|エアコンの基盤取り外し

ということで、ダメ元で原因確認のため基板を確認していくことにしました。

受光基板の取り出し

エアコンのパネルと電装部を分解します。

まずは化粧パネルを取り外しました。

リモコンの受光センサーは右下側に付いていました。樹脂パーツの爪に引っ掛けてあっただけでしのたので、簡単に外れました。

右側のステンレスの箱の中に配線がつながっています。

リモコンの受信部の基板の線が、右側の電装ボックスに入り込んでいます。

ステンレスの箱を開けて、受信部の基板の端子を抜いて無事取り外しました。

硬いけど端子を引っ張れば取れます。

受光キバンの観察|受光センサーに異常はないか?掃除の要否をチェック

写真の真ん中の黒丸が、受光センサーです。

もしもここにゴミが溜まったりしていたら、掃除をして修理完了、となるかもしれません。

今回は残念ながら?綺麗です。リモコンからの発信を邪魔しているゴミがある様子は無かったです。

受光キバンの観察|受光センサー周辺の基板をチェック

この受光素子の「VOUT」、「VCC」の記号の”V”の文字がにじんでいます。

よくみると、なにやら液溜まりしたような跡も見えてきました。(写真ではあまり写りませんでした。)

この部分の絶縁がショートしている可能性を考えてみました。

もしもこの滲み部分が要因でショートしているのであれば、この間の絶縁を戻せば良い。

ということで、基板の「VOUT」、「VCC」の間を削ってみました。絶縁確保、ショートの修理です。

だんな

成功!無事リモコンが効くようになりました!!

うまくいきましたので、シミになっている箇所の表面をできる限り削り、異物が残らないように掃除しました。

不具合の原因の推定|水分の侵入、エアコンスプレーの液残りによる短絡(ショート)

古い機種なので原因調査難しいところですが、基板のシミと対策の有効性を考えると、基板に何らかの液体が付着して基盤のショートを招いたのか、と推察しています。

水分の侵入|エアコン掃除でのパネルの水洗い、乾燥不足

定期的なエアコン掃除の際に、パネルに付着した水分が残った状態で再組立してしまっていないか?

パネルを掃除すると裏側までびっしり埃が溜まっていますので、私は水洗いまでして綺麗にします。

この水分が残っていて、内部で受信基板に付着、ショートを招いた可能性もあると考えました。

エアコンスプレーの吹き付け|スプレーの侵入と付着によるショート発生

エアコンスプレーは、エアコンの内部やファンの掃除目的でドラックストアなどでも販売されています。

しかしながらエアコンメーカーは、

市販のエアコン洗浄スプレーをしないでください!と注意喚起をしています。

樹脂部品の破損や、電気部品の絶縁不良が発生して、エアコンの故障。最悪の場合、発煙・発火の恐れもあるというのがその理由です。

分解写真を見て頂くと分かる通り、エアコンの各部分には電気配線が張り巡らされており、洗浄スプレーなど勢いよく噴出すると電気配線部に入り込んでしまう恐れがあります。

スプレーは広範囲に噴出されますので、気をつけて使用していましたが、スプレーが入り込んだ可能性も考えられます。

再組立ての前に掃除|現状復帰

せっかくエアコンを分解したので、パネルなどは掃除しました。

分解すると各種パーツの内側に埃が溜まっていています。

今回は、各パーツ洗浄後にしっかりと空拭きと乾燥をしました。

まとめ|掃除は慎重に、心配ならプロにお任せ、古いエアコンなら買い替えも検討

修理できてよかったです。今回の対策でも改善が見込めない場合、メーカー修理を呼ぶしかありませんでした。

メーカーを呼ぶと、出張費だけで4000円くらい。

基板交換となると20,000円以上の出費になります。

古い機種だと、交換の部品も無くて、修理不可能と言われる可能性もあります。

そうすると、出張費が余計にかかって、無駄な出費にもなりかねません。

症状に対する対策によっては10万円以上かかる場合もあります。

古いエアコンであれば、新しいエアコンに買い替えた方が省エネになっていて電気代もお得、という判断にもなる可能性あります。

今回の我が家のケースは、エアコンメーカーのトラブルシューティングでは解決できない内容でしたが、紹介した通りエアコンメーカーのホームページである程度修理の手順が公開されていますので、まずは試してみると良いと思います。

紹介した通りエアコンメーカーのホームページである程度修理の手順が公開されています。

私は古い機種でメーカー保証が切れてたので、できる限り自分でなんとかしたいと、色々ためしました。

結果的に直ってよかったです。

下手に改造や分解をしてしまうとメーカー保証が完全に受けられなくなりますので、まずはメーカー保証期間ないかどうか調べると良いです。

今回のようにリモコンが効かない、といった症状以外にも対策と対処方法載っていますので、困ったら調べてみてください。

  • 電源が入らない
  • 冷えない
  • エアコンから異常な音が聞こえる
  • エアコンから異臭がする
  • 運転ランプが点灯する
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